−あとがき−

「音楽元ネタ小説」第24弾、「終わらない物語」これにて完結です。前作に続いての「夏の手紙
シリーズ」の新作は、正月早々ずんどこ暗い話になりました。あはははは(←撲殺)。

では、ここからは元ネタになった音楽の解説と、内容の補足などをしていきたいと思います。
この小説は、森岡純さんの『終わらない物語』という歌を聴きながら書いた話でした。この歌は、
フジテレビ系列の「世界名作劇場」の「名犬ラッシー」の主題歌だったもので、「世界名作劇場」の
ファンならば耳にしたことのある方がいらっしゃるかも知れません。

悲しい夢を見たとき いつでも思い出す景色がある
心のアルバムの中 変わらない笑顔が手を振ってる

聞こえるよ風のメロディ 耳を澄ませば

青い空星空になり さよならは訪れるけど
どんな時も輝き続けるよ 終わらない物語

両手に新しい朝 自分に期待して歩いていこう
戸惑う分かれ道では道標になるよ その勇気が

幼い日 小さな胸をときめかせてた

ずっと傍で見守ってる 大地の子守唄のように
それはきっと誰の中にもある 終わらない物語

優しく
ずっと傍で見守ってる 大地の子守唄のように
それはきっと誰の中にもある 終わらない物語

この話のあらすじは、この歌を聴く前から大体決まっていたのですが・・・改めて歌を聴いてみたところ、
その節々にジークリートの想いとシンクロする部分があって驚きました(もちろん、最後のサビの
「大地の子守唄」でノックアウトです(笑))。切ないメロディと相まって、第3話の執筆ではかなり
泣きましたね。
なお、タイトルとも被っていますが、この話は「夏の手紙シリーズ」の最後を飾るはずの作品です
(ああいや、これで「夏の手紙シリーズ」を書くのはやめます、という意味ではありません。あくまで
時間軸として考えたとき「最後」という意味ですので、どうぞご安心ください(笑))。もしこの「夏の手紙
シリーズ」が商業誌での連載物だったりした場合は、最後に回さないといけない話のはずなんですが
・・・そこが“趣味”の気軽さですね(笑)。書きたくなったものを好きなように書ける、というのは
素晴らしいことです。
・・・ああ、言っておきますけど、これは「予告と違う新作がアップされても、それが急に書きたくなった
からであって仕方ないんですよ」という自己弁護じゃありませんよ。ええ。決して(邪笑)。

それにしても・・・第17作の『PURE AGAIN』を書いていたときにも思ったのですが、僕はこうした「死」に
まつわる話を書くのが好きなようです。通常の話やハッピーエンドの話に比べて文体、展開共に難しい
ものを要求されますが、それを描き切れた(注:あくまで主観的な話ですが)ときの充実感は、何物にも
代え難いですね。
ジークリートのテラに対する想いは、今までのシリーズの中でも少しずつ触れてきました。結局それが
どのような形で決着したのかは作中にありますので、ここでは詳しくは触れませんが・・・個人的には、
彼のような一生もまたありだと思います。「忍ぶ恋がいい」というのは、何かの古典にあった気がしま
したが、全く同感です・・・ああ、もちろんそれはキャラクターによるんだと思いますけど、ね(笑)。

最後に、火山の話とキャラクターのネーミングについて触れて、このあとがきを終わります。
今僕は大学で研究を行っていますが、研究室の名前は「地殻化学実験施設」。そう、火山の話は
ちょうど僕の専攻と被っているんです(笑)。もちろん、そんな専門的なことを長々と書いてもアレ
なので控えましたが(笑)、作中に出てきたミトラ火山は雲仙普賢岳のような流紋岩を中心とした
火山(溶岩の粘り気が大きく、噴火する際は大規模になります)であり、オノトア島の地形は阿蘇山と
同じくカルデラであることを申し添えておきます。
あとは、今回の新キャラのメグ。名前がテレビアニメ「レジェンズ〜甦る竜王伝説〜」の主人公の一人と
被っていますが、これはその影響ではありません。
「夏の手紙シリーズ」の主人公であるテラ及びその関係者は、SI単位系の位取りを表す接頭語が
名前の由来です(テラ(T:tera)は10の12乗、兄のエクスと姉のフェムはそれぞれエクサ(E:exa・10の
18乗)とフェムト(f:femto・10のマイナス15乗)が由来です)。メグはもちろんメガ(M:mega・10の
6乗)がその由来ということになります。まだ出てきていない関係者についてもここからの取材という
ことになりますので、お手元に一覧表がある場合は「次はどんな名前だろう」と想像をしていただくのも
楽しいかも知れません(笑)。

以上で、「終わらない物語」あとがきはおしまいです。
機会があったら、ぜひ原曲の方も聴いてみてくださいね!