−あとがき−
「音楽元ネタ小説」第16弾、「Day by day」これにて完結です。第13作の『ダンデライオン〜遅咲きの
たんぽぽ』のあとがきにて“次回作”として予告したものでしたが、その間に2本も関係ない話が入る
ところが僕らしいというかなんとういうか(爆)。
さて、ではここから例によって元ネタになった音楽の解説や内容の補足などをしていきたいと思います。
この小説は、沢田知可子さんの『Day bay day』という歌を聴いて思い付いた話でした。その昔、確か
「火曜サスペンス劇場」のエンディングテーマに使われたのがきっかけで耳にしたのでした。曲も詩も
大変素晴らしい歌で、聴くたびに「大人の歌だなあ」と未だにいつも思います(笑)。
“Day by day”とは英語で「毎日少しずつ」という意味です。結局実らなかった百年越しの恋・・・ある
意味、主人公のニーディアがセーファスに魅かれていった経過を見事に表していると言えるのでは
ないでしょうか。
さて、ではここでちょっぴり打ち明け話。
この話を初めて構想したのは、実は2004年の春でした。ちょうどこの頃オフラインでかなり人間
関係のゴタゴタがあってへこんでいたために、こんな暗い話ができてしまいました(余談ですが、
最初はもっともっと暗い話でした(苦笑))。
あれから約半年が経って、やっとその頃のことを自分の中で整理することができたので、こうして小説と
いう形で発表した、とこういうわけです。・・・ああ、別に「自爆ネタ」というわけではないので、あまり
“粗探し”をしないように(笑)。
この話を書くに当たって定めたテーマは二つありました。
一つは、以前も予告した通り「遺された方(竜)だからこそできることがあるのではないか」ということ。
普通であれば、その別れに至る経緯や別れそのものが題材になることが多いわけですが、今回は
敢えて「その後」の話を書いてみました。光竜には「憧れに一途」という性質があるそうですが、この
性質はいい方向に働けばいい結果に繋がる反面・・・一歩間違うとセーファスのようになってしまう
可能性もあるわけですね。
そして、もう一つは「異種族竜同士の結構は可能なのか」ということでした。本編では水竜である
リリックが、地竜であるユイシィに対して報われないアタック(?)を繰り返していますが、僕としては
やはり異種族間の結婚はタブーではないかという解釈をしています(種族固有の血が薄くなったら
大変ですからね)。もっとも、それがこの話ではニーディアの「裏切り」に繋がってしまったわけなん
ですけどね・・・。
なお、これも『ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ』のあとがきで書いた「僕が不老不死を望まない訳」は、
エピローグのランバルスの台詞に集約されています。
こうして小説を書くこと・・・いや、サイトの運営に始まって勉強に至るまで全て、取り組む意欲が湧いて
くるのは多分自分に与えられた時間が有限だから。永遠の時間があり、「いつかできるかも知れない」
ということなら、何も「今」やらなくてもいいということになりますからね。
そういう意味で、もし僕に長寿が約束されていたなら、間違いなく怠け者になると思います・・・ただで
さえ「追い込まれないとやらない」タイプですからね(大笑)。
最後にニーディアが口にした「キイチゴ」。花言葉は“嫉妬と後悔”です。
本編にも「歌声レモン」という似た効果の果物が登場してますから、何にしようかなぁ・・・と色々考えたん
ですが、この花言葉を見たときはびっくりしました(笑)。
以上で、「Day by day」あとがきはおしまいです。
機会があったら、ぜひ原曲の方も聴いてみてくださいね!