−あとがき−

「音楽元ネタ小説」第7弾、「カントリー・ロード」これにて完結です。予告編(『夢のきらめき』)を出した
のに、次に来たのがまたオリジナル方面とは・・・過去話を期待されてた方、申し訳ありません(笑)。

さて、ではここからは元ネタになった音楽の解説や内容の補足などをしていきたいと思います。
この小説は、本名陽子さんの『カントリー・ロード』という歌を聴いて思い付いた話でした。この曲は宮崎
駿監督のアニメ映画『耳をすませば』の主題歌として使われていたので、ご存知の方もいらっしゃるかも
知れません。原曲はカントリーでもっとカラッとした感じなのですが、そこを久石さんがしっとりした
切ない響きの曲に仕上げてくれています。歌詞の一番最後に「カントリー・ロード 明日はいつもの僕さ
帰りたい 帰れない さよなら カントリー・ロード」という一節があるんですが、敢えてひねくれた解釈を
した結果こんな結末になりました(さて、ではこの小説の主人公は一体誰でしょう(爆)。歌詞からは
様々な解釈ができると思います・・・それを楽しむのもまた一興ですね)。作者としては、元ネタの曲に
ある「切なさ」を少しでも感じていただけたなら嬉しいですね。

ところで、本編でミリュウさんの父親はコーセルテルを追放されたという記述が出てきますが、あれって
ただ外へ連れ出すだけでは意味がありませんよね? なぜなら、コーセルテルがどんなところでどう
やって行けばいいかが外部の人たちに分かってしまっては何にもならないからです。
ということで登場したのが「追放する時は記憶を消去」という方法。もしかしたら、なかなかミリュウ
さんの父親が見つからないのはこのせいかも知れないな、と小説を書きながらふと思いました。

また、「暗竜術の資質を持つ術者は少ない」ということですが、マシェルのような「竜王の竜術士」を
除くと一般に術士は「天の二竜」か「地の五竜」のどちらかの資質のみを持っているようです(この
カテゴリー内ならば複数の資質を持っている場合もあるみたいですね)。このことからすると、暗竜
ほどではなくても光竜の資質を持っている人も少なそうに思えます。この小説ではこの考えに
基づいて、セトに暗竜/光竜両方の資質を持たせてみました(よって「地の五竜」関連は当然
からっきしということになります(笑))。

ちなみに、セトの故郷はメクタルのフェザンです。家のある丘のイメージは、同じく宮崎アニメの『魔女の
宅急便』のコリコの町から(原作ではこの名前になってましたが・・・映画版もそうだったかいまいち
自信がありません)。キキがトンボの家を訪ねるシーンがありますが、その感じをそのまま採用
しました。
彼女が『暗色の勾玉』を予め持っていたのは、祖先に暗竜術士・あるいはそれに関係のある人が
いたからだと思います(もちろん、そんな知識は彼女も持っておらず、単なる「お守り」として持っていた
だけのようですが)。昔から各種の術の研究が盛んなメクタルならでは・・・ということですね。

以上で、「カントリー・ロード」あとがきはおしまいです。
機会があったら、ぜひ原曲の方も聴いてみてくださいね!