−あとがき−
「音楽元ネタ小説」第5弾、「Boarding Pass」これにて完結です。「萩野原」「春よ、来い」と2作連続で
暗めの話が続いたので、今回はギャグ風味の明るい話に挑戦してみました。気分転換になりましたで
しょうか?
さて、ではここから例によって元ネタになった音楽の解説と内容の補足をば。
この小説は、三原善隆さんというエレクトーンプレイヤーのオリジナル曲を聴いて思いついた話でした。
「音楽元ネタ小説」第5弾にして、初めて歌詞のない曲でイメージを膨らませていったことになります。
では、最初のネタは何だったのか、と申しますと・・・ずばり「各種族の竜の持っている能力」でした。
本編では、例えば「火竜は火傷しない」とか「水竜は溺れない」といった、種族ごとの特徴が紹介されて
います。これを読んだひねくれものの作者は、早速こう考えました・・・「じゃあ、竜の能力を活かせない
竜術士がいたら大変だろうなぁ」と。こうして生まれたのが、極度の高所恐怖症にして方向音痴という、
風竜術士に最も向いていないであろうラスカ・クローヴィスというキャラクターでした(笑)。この話では
そのラスカの四苦八苦ぶりを書くのが目的だったんですけど、気が付けばちゃんとオチもついて・・・
いまいちギャグになりきりませんでしたね。反省反省(大笑)。
なお、「Boarding Pass」を辞典で引くと「乗船券」や「搭乗券」という訳が載っています。早い話が「新しい
世界への切符」ということになりますね・・・コーセルテルという新しい世界で自分の居場所を見つける
ことのできたラスカ青年の、これからが幸せであることを祈りたいと思います(エンディングの様子だと、
何だか前途多難な気がしますがね(邪笑))。
(ちなみに、この小説は実は「自爆ネタ」だったりします。僕は高所恐怖症でも方向音痴でもありま
せんが、サボり魔で病弱で頭が良くないので、留年の回数がまずいです。来年リーチです。ぐはっ。
コーセルテルには行けそうにもないし・・・やっぱり、地道に頑張るしかないですよねぇ(笑))
さて、最後にキャラクターについてちょこっと解説。
主人公のラスカとその姉モニカという双子は、昔僕が作っていたRPGの登場キャラクターに付けていた
名前でした(このときも双子でしたね)。ラスカのモデルは、藤原規代さんの漫画『ぼくはね。』に登場
するアキちゃんこと小林明彦君です。外見は女性みたいですが立派な男性で、家事は万能で力持ち
・・・と中々おいしいキャラクターです(笑)。あ、もちろん子供にもモテモテです(大笑)。
風竜たちの名前は全てイタリア語の名前です。最後にラスカが付けた「アンジェラ」の語源は大体想像
できると思いますが「天使」。小説中では書いてありませんが、かつてラスカが大学で乗るために試作
していた飛行機の名前です(高所恐怖症がひどくて結局それは叶わなかったんですけどね(笑))。
木竜術士のトレベスは、・・・確か似たような名前の野菜があったのでそこから。気が付けば本編の
カディオさんにそっくりな性格になってしまってます。それほど、彼の影響力は強いということでしょう
かね。わはは。
以上で、「Boarding Pass」あとがきはおしまいです。
機会があったら、ぜひ原曲の方も聴いてみてくださいね!