−あとがき−
「音楽元ネタ小説」第15弾、「blue water」これにて完結です。本編の竜術士の過去話、3人目は
ランバルスさんということになりました。
さて、ではここからは恒例の元ネタ音楽の解説や内容の補足をば。
この小説は、森川美穂さんの『blue water』という歌を聴いて思い付いた話でした。そうです、かの
有名なアニメ『不思議の海のナディア』の主題歌だった歌で、当時小学生だった僕には非常に強い
印象を残した曲でもありました(何と言っても、高校生になってからわざわざCDを買ったくらいです)。
かなり有名な曲なのでちょっと恐れ多い気がしなくもないですが、まあ書いちゃったものは仕方が
ありませんよね〜♪(←タコ殴)
この歌を聴いて「そうだ、ランバルス夫妻の話を・・・」と思ったポイントはいくつかありました。例えば
「言葉は永遠のシグナル」や「愛はjewelより 全てを輝かす」といった歌詞から、それぞれ“言語学者と
してのウィンシーダさん”や“遺跡探索のスタンス”といったものが決まっていったわけです。原曲を
ご存知の方はお分かりだと思いますが、この歌の歌詞は全編を通じて前向きで明るいんですよね。
ただ、その分その後の二人の運命を考えると・・・ちょっと切なくなります。
それから、作中にオルゴールが登場していますが(これも『blue water』の歌詞「心のオルゴールが・・・」
に影響されました)、今回はこのオルゴールの曲にも「元ネタ」が存在します。ポール・モーリアさんの
『かつて愛した女性(ひと)へ』という曲がそれで、タイトルといい曲想といい二人(トレントとアルファ
ライラ)にぴったりだったので、第5話はこれを聴きながらの執筆になりました。
それにしても・・・今回も見事に回想シーンの主人公は「奥さん」の方になりましたね(笑)。イフロフ
さんの時もそう思ったものでしたが、やはり僕は(男だからなのか)女性のキャラクターに惹かれる
傾向があるようです。
コーセルテルの世界に登場する女性陣は、その生死によらず強い人が多いですよね。ランバルス
さんの「尻に敷かれっぷり」も中々のものでした(大笑)。
さて、今更と思われるかも知れませんが・・・この話を書いていて気になったのは「竜が死んだらどう
なるのか」ということでした。本編では「竜は精霊に近い存在」とあり、またマシェルの家の地下にあった
竜の卵からランバルスがその魂を解放するというシーンがありました。このことから考えると、竜が
死んだ時遺骸が残るかは微妙なところだと思うんですよ。となると、当然「お墓」の存在も怪しくなって
きます(もちろん、記念の意味を込めて墓碑を用意する・・・というのはありそうなことだ、という気も
しますけど)。
今回二人が踏み込んだ遺跡は、前々作『ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ』の主人公である水の精霊
アルファライラの墓とでも言えるものでした。この「絵巻物」というシリーズは、コーセルテルを取り巻く
世界の過去から現在にかけてを僕が勝手に想像して書いているものですから、書けば書くほど年表が
埋まり、当然各物語間の結びつきが強くなっていくわけです。これからも、今回のアルファライラの
ように「同じキャラクターが複数の話にまたがって登場する」あるいは「他の話のエピソードが伏線と
なって違う話にかかる」といったことが増えてくると思います。
さて、最後にお礼を。
この作品を書き上げるに当たって、またしても崎沢彼方さんに壁紙をリクエストしてしまいました。
ランプと神殿の壁紙がそれでして、お蔭で非常に臨場感溢れる壁紙によって小説の「味わい」もより
一層深まったと思います。ありがとうございました、そして今後も機会があったらぜひ! よろしく
お願いしますv(←殴)
以上で、「blue water」あとがきはおしまいです。
機会があったら、ぜひ原曲の方も聴いてみてくださいね!