−あとがき−

「音楽元ネタ小説」第32弾、「Rendezvous」はこれにて完結です。構想・予告から早半年、4月中旬より
陥っていたスランプからもようやく抜け出しまして、仕事のある中平日に二回の徹夜をこなしてようやく
仕上げることができました(爆)。・・・やっぱり、僕には「毎日少しずつ書こう」というスタイルは合わない
ようです(大笑←殴)。

では、ここからは元ネタになった音楽の解説や内容の補足などをしていきたいと思います。
この小説は、フュージョングループDIMENSIONの『Rendezvous』という曲を聴いて思い付いた話でした。
タイトルはフランス語で、日本語読みすると「ランデヴー」・・・つまり、“逢引”のことです。16BEATの弾む
ようなリズムに乗せて、アルトサックスとエレキギターのメロディーが絡み合って流れ、それにデートの
情景が重なります。
この曲との出会いには、ちょっとした紆余曲折がありました。本伝第5作である『Boarding Pass』の
続編として書かれた「ROUND TRIP」(現在前編のみ完成)という小説がありますが、このネタ曲に
なっている『ROUND TRIP』という曲も同じDIMENSIONの作品です。高校生だった当時、テレビで
耳にした『ROUND TRIP』にいたく感動した僕は、それが収録されているCDを求めて様々なCD店を
巡ったわけですが、そこで「間違って」購入してしまったCDの最後に、この『Rendezvous』が収録
されていたんです(笑)。つまり、この曲との出会い・・・そして、この小説が生まれたのはまさに
「怪我の功名」以外の何物でもない、ということになります(大笑)。

この小説を書くに当たって、掲げた目標は大きく分けて二つありました。
一つはもちろん、タイトルからも分かる通り「デートの描写そのもの」でした。最初は「誰と誰のデートなら
面白い展開になるかなあ」と考えたんですが、「恋心」というサイドストーリーでその走りを書いていた
こともあって、結局今回選ばれたのはセリエとアステルの二人ということになりました。結果、服屋と
病院でのエピソードを中心に、適度(?)な笑いをちりばめることができたと思います(邪笑)。
二つ目の目標。それは、「PURE AGAIN」に始まる一連のシリーズにおける、種々の設定の整理という
ことでした(特にユーニスの子竜たちの「好き嫌い」について書きたかった、というのは言うまでも
ありません(邪笑))。物語全般に亘って二人の間で交わされる会話には、当時のフェスタの置かれて
いる状況と課題、及びメインのキャラクターたちの初出となる設定が数多く盛り込まれています
(そういった意味では、この話は「設定集」の性格を多少帯びていると言えるのかも知れません)。
ここで登場させたエピソードを、今後サイドストーリー等でどう活かしていけるのか。引っ張った伏線も
いくつかありますし、これも今後の“腕の見せどころ”ということになりそうです(笑)。

最後に、登場キャラクターについて少々。
今回初登場させようと思っていたキャラクターは、実は二人いました。その一人は“楓ヶ丘診療所”の
所長にして、侍医長パルムの夫であるレフォール(これは“西洋山葵”のことです(笑))。レフォールと
パルムの間には既に女の子供が二人いて、そのうち姉の方は既に竜医としてレーンディア地方の
基幹病院に赴任しています。二人の子供とあって基本的に優秀なのですが、その性格については
・・・まあ、“推して知るべし”といったところでしょうか(邪笑)。
そして、今回登場が見送られたもう一人。それは、第5話に出てきた「修学館」の館長の地竜のこと
でした。実際名前から事細かな設定までがきちんと用意されていたんですが、話の展開上細かい
部分はカットすることになったため、彼女の出番はまたの機会に持ち越しということになりました。
それから、喫茶店で紹介されたセリエの“お忍び”用の服。あれは、現在毎週欠かさず見ているアニメ
『SAMURAI7』の主人公の一人であるキララの服の影響を受けています。実際は「紅と紺と白」という
色の組み合わせ以外はほとんど共通点はないんですが(と言うより、描写自体がかなり適当(爆死))、
一見相反するように見える紅と紺が、実はよく合う組み合わせだと知ったときの驚きは大きなもの
でした(笑)。

以上で、「Rendezvous」のあとがきはおしまいです。
機会があったら、ぜひ原曲の方も聴いてみてくださいね!