エカテリーナ  1       

コーセルテルの座談会・TRELA ALEGRE
第1回『エカテリーナ』


メンバー:  司会:


(1)ご挨拶
みなさんこんにちは。「コーセルテルの座談会」へようこそ。第1回の司会を務めさせてもらうことになった、地竜術士ランバルスの補佐竜、ユイシィです。どうぞよろしくお願いします。
(礼をして)それでは・・・集まっていただいたみなさん、まずは一言ずつお願いします。
・・・このメンバー、何となく嫌な予感がするのは俺だけか?
ははっ、考えすぎだよカディオ。ね、マシェル君?
そうですよ、カディオさん。ふふ、楽しい集まりになるといいなあ。
・・・ま、いいさ。すぐに分かるだろうしな。
あ、あの・・・私は、まだ仕事の途中なんですが。
まあまあ、少しくらいならいじゃないですか。
こら、さり気なくサボりを勧めるんじゃない。
それで、ユイシィ・・・今日のテーマは? 座談会ってことは・・・何かについて話をするんだよね?
あ、はい。えーと、今日のお題は・・・(バインダーを見て)『エカテリーナ』です。
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・。
みんな、揃ってそんな顔して・・・どうしたんだい?
・・・理由が分かってないのは、多分お前だけだぞミリュウ。
そうかい? よく分からないけど。
兄さん・・・。
確か、カディオさんとマシェルさんは、エカテリーナさんにコーセルテルへ連れて来られたんでしたよね。
ああ。あの時は大変だった・・・
大変?
そう言えば・・・延々と兄さんの自慢話を聞かされて、無理やりだったとか。
・・・傍から聞いてると、何だか極悪人みたいですね。
いや、実際拉致に近かったぞあれは。・・・マシェル、お前は?
僕の場合は・・・小さい頃だったから、あまりはっきりとは覚えてないけど。
まあ、俺とお前じゃ色々と事情も違うしな。
カディオさん、その「自慢話」なんですけど・・・一体、どんなことを言われたんですか。
それがだな・・・(ミリュウの方を見て、ユイシィに何事か耳打ちする)。でな・・・
・・・え、そんなことまでですか。
ああ。すごいだろう。
カディオ! 内緒話にしたら、座談会の意味がないじゃないか!
お前の名誉のためにオフレコにしたやったんだ、ありがたく思え。
な・・・
へえ・・・。郵便屋さん、そんな風に言われると気になりません?
いや、私は・・・日頃から色々言われてましたし、大体の想像はつくので・・・。

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