(3)勉強
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術の勉強は、どのように? |
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うん。まずは「当たって砕けろ」っていうか・・・とにかく、やってみることだって。怪我とかしても、少々なら全然気にしない人だったし。 |
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少々・・・な。 |
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ほら、子供に関してさ、獅子がどうとかっていう言葉があっただろ。 |
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「獅子は、我が子を千尋の谷に突き落とす」ってやつか? |
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そうそれ。飛翔術のときだって、いきなりあの岩山から・・・ |
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お・・・おいおいおい! |
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母さんもみんなも笑ってたし、別にちっとも怖くなかったけどね。結局、すぐに飛べるようになったし。 |
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でも、それって・・・笑顔なだけに、ある意味とても怖いですよ。 |
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・・・それで、それからはお前も「とりあえずやってみよう」ってことになったわけか。 |
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うん。 |
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はあ・・・ミリュウがいつも傷だらけだったのが、これで納得できました。 |
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もう、兄さん・・・そんな昔から無茶してたなんて! |
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ははっ、大丈夫さ・・・最近は無茶はしてないからね。 |
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(最近は、か・・・) |
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ああ、「術」で思い出したんですが・・・私が魔獣術を勉強するようになったきっかけは、実はエカテリーナさんなんですよ。 |
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お、それは初耳だな。・・・どういうことなんだ? |
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・・・「高い高い」ってあるじゃないですか。親が、子供をあやす時の。 |
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はい、ありますけど・・・。 |
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ある日、見ちゃったんですよ。エカテリーナさんが、ミリュウに「高い高い」してるの。 |
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別に、珍しいことじゃないと思うが。 |
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それが、べらぼうな高さじゃないんですよ! |
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というと・・・まさか、天井まで放り上げたとか? |
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とんでもない! |
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そうですよね。まさか、自分の息子にそんなこと・・・ |
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見えなくなるくらい、高いところまで風竜術で・・・ |
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なんだと!! |
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(ぞーっ) |
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最初はそんなものかと思ったんですけど、家に帰って母さんにその話をしたら青くなってました。それで、思ったんですよ・・・自分も早く魔獣術を身に付けないと、身の危険があるかも知れないって・・・ |
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あれ? それって普通じゃないの? |
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・・・まさか君、預かっている風竜たちにも・・・!? |
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ミリュウ・・・お前ってやつは。 |