(1)ごあいさつ
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じゃ、そろそろ始めるか?
「コーセルテルの座談会」第3回の司会は、俺・・・地竜術士ランバルスが担当することになった。とりあえず、よろしくな。 |
| なに、ランバルスさん今日はサボりなの? |
| うるさいな。ユイシィには、ちゃんと事情を話してきた。あいつも、俺の所在がはっきりしてるから心配はしないだろうよ。 |
| へえ。だから、マシェルの家でやることになったのね。 |
| そっちこそ、また道に迷ったりしたんじゃないだろうな? |
| なっ・・・そ、そんなわけ・・・ |
| アグリナ、かみの毛にはっぱがついてるよ。 |
| えっ・・・あっ! |
| 何だ・・・本当に迷ったのか。 |
| そうなの! それで、姉ちゃんったら「最短距離を通れば迷わない」とか言い出して・・・ |
| うっ・・・うるさいわね! いいじゃない、遅刻しなかったんだから!! |
| ヤブの中を通らされる身にもなってよ! |
| なんですってぇぇ!? |
| あ・・・あの、二人ともおちついて・・・ |
| あ・・・ああ、ごめんねハータ。・・・それで? 今日のメンバーは、あたしとリタとハータと・・・ |
| ・・・・・・。 |
| ・・・もしかしてナータ、あんたもそうなの? |
| うん、そうなんだよ。ね、ナータ? |
| ・・・・・・(そっぽを向く)。 |
| へえ。いつもマシェルのそばを離れないあんたが・・・珍しいわね。 |
| フン。そのマシェルの頼みだから、仕方なくいてやってるんだ。 |
| おーおー、相変わらず素直じゃねえなあ。ま、そこがナータらしいというかなんというか。 |
| ランバルスさん。今日は、なんのお話をするの? |
| おう、そうだったな。えーと・・・今日のお題は、ずばり『花火』だそうだ。 |
| へえ、花火! なつかしいなあ。 |
| はなび・・・? |
| ・・・ってなに、アグリナ姉ちゃん。 |
| なにって・・・花火は花火じゃない。ぴかっ、どーん、たまやーってやつよ。 |
| ・・・さっぱりわからん。 |
| アグリナ、それは説明になってないぞ。 |