六花の誓い        4 

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二日後。予定通り開始されたホワイトウィズでのその年最後の大会は、史上稀に見る悪天候に見舞われることになった。
ラウンド開始からちらつき始めた雪は、選手たちがコース後半に差し掛かった頃には、本格的な吹雪へと変わった。その結果、元来の難易度と相まって大幅にスコアを崩す選手が続出。勢い、後の組になるほどプレイに遅延が生じ、最終組でスタートしたカズとアリンがその十七番ホールに差し掛かったのは、もう辺りに薄暮が訪れようとする頃だった。既に辺りには、大会の様子を見守るギャラリーの姿もない。

「・・・ひどい吹雪ですね。いつもならあの辺りに林が見えるのに、今日は真っ白です・・・。」
「そうね。ここまで荒れるのは、私にも記憶がないわね。・・・まあ、コースは頭に入っているんだし、いつも通り落ち着いて打てば大丈夫よ。」
「はい。」

背後で交わされるアリンとカディエの会話を耳にしながら、オナーであるカズはティーグラウンドに立った。吹雪の中を見透かすようにして慎重にアドレスを定め、クラブを構える。
ホワイトウィズの十七番は、コース内でも指折りの難度を誇るミドルホールである。右ドッグレッグのコース中程には大きく張り出した林があり、そこにアズテックが引っ掛かった場合はOBはまず免れない。安全策を採って一旦左サイドに止めた場合は二オンはおぼつかず、かといって特殊ショットを利用してのショートカットには大きな危険が伴う。林を越えた先のフェアウェイの傾斜もきつく、まさに一筋縄ではいかないホールだった。

(ここは、当然勝負だ。ダブルパワーならば、届くだろう・・・)

ここまでのスコアで、カズはアリンに一打譲っていた。残すホールは僅かに二つ。勝負に出るなら、その機会は極めて少ないことになる。

「・・・・・・。」

アズテックに背を向け、クラブを背負った格好で眼を閉じる。精神を統一し、その魔力をクラブの先端まで行き渡らせることで、初めてダブルパワーショットは可能になるのだ。
周囲に満ちた強大な魔力が、やがて巨大なオーラとなってカズを包み込む。その様子をじっと見守っていた一向の背後で悲鳴が上がったのは、このときだった。

「う・・・うあぁッ!?」
「クー殿! クー殿、どうされました!?」

最終組には、カズとアリンの他にもう一人の選手がいた。キャディとしては珍しいティタン族を従えたクーという少女は、その若年にも拘わらず二人と一歩も引かず互角に渡り合い、ここまでのスコアはカズと並ぶ二位だった。 そのクーが、突如として地面に倒れると、胸を掻き毟って苦しみ出したのだ。

「があッ・・・! 体がッ・・・体が熱いぃッ!!」
「あの、大丈夫ですか!? もしかして、何かの発作では―――――」
「わっ・・・私にも分かりません! このようなクー殿を見るのは初めてで・・・」

素早くその場に膝をついたアリンに、クーを抱きかかえたタンプーがおろおろと首を振る。当のクーは、ただ熱い熱いと譫言のような呟きを繰り返すだけだ。

(・・・!)

最初にその場の異変に気付いたのは、カディエだった。あれほど荒れ狂っていた吹雪が、クーを中心に急速に鎮まっていく。・・・やがて、しんと静まったティーグラウンドの上、色の変わりかけた陽の光に照らし出された光景は、信じられないものだった。

「まさか・・・そんな・・・!」

タンプーの腕の中、ぐったりと意識を失っているクーの外見は、先程までとは全く変わり果てたものになっていた。
流れるような漆黒の長髪は、今や燃え盛るような紅色に。その背に見える一対の黒い翼、垂れ下がる鏃型の尾。尖った耳に、唇から覗く一対の牙・・・それはその昔、パンヤ島を恐怖に陥れた“魔族”そのものの姿だった。

(あり得ないわ・・・)

恐らく、その姿に心当たりがあったのだろう。青ざめたカディエの唇から、途切れ途切れの呟きが漏れる。

「紅の雷帝、クーデリカ・・・。どうして、こんなところに・・・」
「カディエさん、知っているんですか!?」
「アルテアが封印した魔王カザルスに、常に付き従った忠実な家臣。・・・その流れるような紅い髪と、自在に雷を操ったことから、付いた名前だったわ・・・。」
「でも・・・どうして!? クーさんは、普通の人間じゃあ・・・!?」
「分からない。けれど・・・」

半ば茫然と呟くカディエに、取り乱した様子のアリンが詰め寄る。それまで、周囲の騒ぎにぴくりとも反応しなかったクーが、微かな呻き声を洩らしたのはこのときだった。

「う・・・」
「おお・・・クー殿! クー殿、聞こえますか!?」

耳元で叫ぶタンプーに抱きかかえられたまま、ゆっくりと顔を上げるクー。周囲に向けられていた虚ろな視線が、やがてカズの上でぴたりと止まる。その小さな唇から洩れたのは、感極まったような溜息だった。

「ああ・・・」

頬を伝う、一筋の涙。よろよろと立ち上がりながら、笑みを浮かべたクーがカズに向かって両手を差し伸べた。その表情には、暗い歓喜がある。

「魔王、様・・・。ようやく・・・ようやく、お会いできました、カザルス様・・・」
「魔王? カズさんが?」
「今、参ります・・・。どうか、お心を安らかに・・・」

(やはり・・・)

クーの言葉に、その危惧が現実のものになったと悟ったカディエが唇を噛んだ。
魔王カザルス。百五十年前の「最後の聖戦」と呼ばれる戦いで、勇者アルテアによって封印された、最後の魔王。その魔王の生まれ変わりであるカズを前に、かつてその無二の片腕だったクーデリカが為そうとすること。・・・それは、たった一つしかなかった。

「クー殿! どうか、お気を確かに―――――」
「む? ・・・邪魔だ、失せろ。」
「ぐああッ!」
「タッ・・・タンプーさん!」

思わず、クーを押し止めようとしたタンプーが、次の瞬間その容赦のない一撃で突き飛ばされる。その細腕からは、想像もできない力である。

「クーさん・・・一体、何をするんです!?」
「平気ですアリン殿、ティタン族の体はそれほど柔ではありませんでな・・・。」
「ふん。誰だか知らぬが・・・邪魔立てするな、下郎よ。我が望み、敢えて阻むというならば・・・次はその命、無いものと思え。」
「ク・・・クー殿!? 私が分からないのですか!?」

脇腹を押さえ、よろめいたタンプーが愕然とした顔になる。一方のクーの視線は、ひたとカズに据えられたままだった。その横顔に浮かべられた恍惚の表情は、今や残忍な陰によって彩られていた。クー持ち前の純粋で無垢な印象は、既に見る影もない。

「今少しの、ご辛抱です。魔王様を縛めるその鎖・・・それさえ消滅させれば、魔王様は復活を果たされるはず。・・・そして、私にお命じください。憎き人間共・・・いえ、このパンヤ島に生きとし生ける者全てを滅し、その恨みを雪ぐべしと・・・!」

(鎖・・・?)

憑かれたように語られるクーの言葉に、一同が一斉にカズの方を振り向いた。その背後、ややあってぼんやりとその場に現れたのは、まだ若い女の姿だった。額に見える二本の角から、これも魔族か、あるいはそれに近しい種族の者だということが見て取れる。
相手の姿を認めたクーが、鋭い牙を剥き出しにする。周囲を圧する殺気・・・それは、百戦錬磨のカディエが思わず身震いするほどのものだった。

「現れたな・・・霊となってなお、魔王様に仇為す輩め! 塵一つなく、消し去ってくれるわ!」

言うなり、手にしていたクラブを天に掲げるクー。たちまちのうちにその先端付近に、煌く電光が集まっていく。
自然界で発生する雷の、何万倍ものエネルギーを秘めた雷光球。まともに食らえば、まさに本人の言葉通り、周囲一帯のありとあらゆるものが蒸発・消滅を免れないだろう。それはたとえ、霊体であっても例外ではない。

「いけない! アリン、手伝ってちょうだい!」
「はいッ!」

地面に座り込んだ格好のタンプーを中心にして、カディエとアリンが素早く防御の円陣を組む。それが完成するのと、クーが巨大な雷球を放つのは、ほぼ同時だった。

「食らうがいいッ!!」
「きゃああああッ!」
「くううッ!!」

二人がかりの防御陣に、凄まじい勢いで襲いかかる雷撃。瞬く間に周囲のティーグラウンドは掘り起こされ、無残にも黒焦げの様相を呈していく。

「・・・何いィ!?」

雷光の余韻が、少しずつその場から消えていく。やがて、靄の晴れたティーグラウンドに、一行が先程までと同じ姿で立っているのを目にしたクーが、その眉を逆立てた。

「おのれ・・・貴様ら、邪魔立てするかあッ! 薄汚い虫けらの分際で・・・どこまで我等魔族に楯突けば気が済むのだッ!!」

阿修羅のような形相で、尾を逆立て牙を剥き出したクーが吼える。その紛れもない殺気が、周囲の空気をビリビリと震わせた。

「待って! クーデリカ!」
「!! 貴様・・・何故、私の名を!?」
「私は、カディエ。・・・魔王カザルスを封印した、勇者アルテアのパートナーだった魔法使いよ。」
「そうか、勇者を唆した憎き魔法使いは貴様か・・・おのれ、まだ生きていたのかッ!!」
「聞いて、クーデリカ! アルテアを・・・あのとき、勇者を抑えられなかったのは、私の責任。でも、これだけは信じて。決して私は、あなたたち魔族を滅ぼそうなんて、そんなつもりはなかったの! だから、お願い! 今からでも構わない、罪滅ぼしを―――――」
「黙れええぇッ!!」

カディエの言葉を遮り、クーが絶叫する。同時に、背後の林への複数の落雷。その直撃を受けた数本の樹木が真っ二つに裂け、ゆっくりと倒れていった。

「のうのうとその生を謳歌してきた貴様が、今さら何をほざくッ! 魔王様を喪い、何十年も無為のうちに過ごした私の苦しみが・・・貴様ら人間風情に分かってたまるものかッ!! 今こそ私は、失われた百年を取り戻すのだあッ!!」

カディエに向かって指を突き付け、滔々とここまで捲し立てたクーが、再びクラブを天に向けて翳した。

「良い機会だッ! 貴様らもまとめて、消し去ってくれるわ!!」

瞬く間に、クラブの先端に雷光が集まっていく。今度は、前回に数倍する大きさだ。先程は何とか凌げたが、今度こそ・・・たとえ二人の全力を合わせたとしても、間違いなく防御陣を破られる。

「カディエさん・・・!」
「くっ・・・!」

青ざめたアリンが、問いかけるように傍らのカディエの方を振り向く。クーを睨み付けたまま、カディエは唇を噛み締めた。

(もう・・・打つ手がないわ・・・!)

魔族の能力は、人間のそれと比した場合、まさに「桁違い」だった。本気を出した魔族と一対一で戦って勝てる人間など、そもそもこの世に存在しないのだ。
その場の緊張が、頂点に達しようとしたそのとき。それまで無言だったカズが、不意に口を開いた。

「待て。」
「!」

その声に、クーの全身を覆っていた禍々しいオーラがふっと掻き消える。

「クーデリカ・・・と言うのか。どうか、私の話を聞いてはくれないか。」
「はい・・・魔王様。」

その場を眩く照らし出していた、巨大な雷光球が消滅する。跪き、素直に頷いたクーがカズの方へと向き直った。その前に膝をついたカズが、静かに語り始める。

「まず、初めにはっきりさせておきたい。お前には済まないと思うが・・・私は、お前の主君ではない。」
「まッ・・・魔王様!? 何を、そのようなお戯れを―――――」
「お前が心より慕い、愛した魔王は・・・遠い昔に死んだのだ。今の私は、その生まれ変わりに過ぎん。・・・何より、お前と違い過去の記憶もない。」
「そ・・・そん、な―――――」

しばらくの間、茫然とした様子でカズの顔を見つめていたクーが、我に返ると激しく首を振った。一歩カズの方へとにじり寄りながら、決死の表情を見せる。

「いっ・・・いいえッ! 私は、認めません! ・・・全ては、全てはその女の縛めが存在するがため! その女を消し去り、魔王として完全に目覚められれば、必ずや―――――」
「たとえお前が、望み通り私を魔王として復活させたとて・・・それが何になる? 既に魔界への道は閉ざされ、従う魔族はお前一人。・・・お前の言う“魔王”とは、このようなもので良いのか?」
「しッ・・・しかし! それは―――――」
「魔族は、滅んだのだ。・・・そのことは、お前もよく分かっているはずだ。」
「―――――ッ!」

カズの言葉に、クーの体がびくりと震えた。
恐らく、当の昔に心のどこかで分かってはいたのだろう。既にほとんどの仲間はこの地上から姿を消し、たとえ魔王の復活がなったとしても、以前ような毎日は戻らない。それでもなお、クーデリカをここまで突き動かしてきたもの。それは、この百年を経て積もり積もった“怨念”に他ならない。

「うッ・・・うぐ・・・。・・・ぐううッ・・・!!」
「・・・・・・。」
「う・・・うわあああああああッ!!!」

押し殺すような啜り泣きが、周囲に響き渡る号泣へと変わる。一様に沈痛な表情でその様子を見守る三人の前で、泣き崩れたクーがカズの袖口に縋り付いた。大粒の涙をぼろぼろと零しながら、絞り出すような大声を上げる。

「しッ・・・しかし、私はッ・・・余りに口惜しゅうございます! 卑劣な人間共の手により、何の罪もない仲間は皆討たれ・・・畏れ多くも魔王様までッ!! 私は・・・私はあぁッ!!」
「お前を永い間一人にさせ、心から済まないと思っている。さぞ、辛かったであろうな。・・・だが、一つだけ・・・今の私にもできることがある。」
「魔王・・・様・・・?」
「・・・・・・。お前と、共に生きることだ。」

顔を上げ、縋り付くような視線を向けたクーを、カズがしっかりと抱き締めた。

「長い間待たせてしまって、済まなかったな、クーデリカ。・・・これからは、共に歩んでいこう。」
「・・・・・・。」

不意に、クーの体から力が抜けた。地面に崩れ落ちるクーに駆け寄るアリン、怪我をおしてその体を抱き上げようとするタンプー。
次の瞬間、カディエは確かに、クーの傍らに立つクーデリカの姿を目にしたのだった。その深紅の瞳が、静かにカディエに向かって語りかけてくる。



『誓いを、違えるな。・・・このような思いは、もう・・・他の者に味わわせたくは、ない―――――』
『ええ・・・任せて』



力強く、頷き返すカディエ。それを認め、ふっと笑みを浮かべたクーデリカの魂は、その場から静かに消え失せたのだった。

(ごめんなさい・・・)

目を閉じ、心の中で深々と頭を下げる。ややあって目を開いたカディエの瞳には、決然とした意志の輝きが湛えられていた。

「う・・・。私は・・・私は、一体・・・?」
「クー殿!」
「クーさん!」
「タンプー・・・? ・・・どうしたんだ、その怪我は! 一体誰にやられた!?」

身を起こし、周囲を見回したクーが素っ頓狂な声を上げる。

「な・・・何だこの有様は! ティーが滅茶苦茶ではないか!」
「あの、言いにくいんですが・・・。実は、これはクーさんが・・・」
「何? な・・・何だこれは!? これは・・・これが、私なのか!?」
「そうよ。あなたは、魔族だったの。」
「魔族!? 私が!? ・・・しかし、そんな―――――」

知らぬ間に異形と化した自らの姿に気付き、慌てふためくクー。その傍らに立ったカディエが、一同を見回すようにしてゆっくりと言った。

「何があったかは、後でゆっくり話してあげるわ。とりあえず、試合はここで中止ね。主催者には、後で私から話をしておくから・・・アリン、皆を私の家に案内してちょうだい。」
「はい、分かりました。」
「ま・・・待てッ! 勝手に決めるな!」
「きゃっ!」

頷いたアリンに向かって、慌てた様子でクーが食って掛かった。その刹那、二人の間に走る小さな電撃。茫然とその様子を見つめていたクーに向かって、カディエが諭すように言った。

「クー。悪いことは言わないから、しばらく私の家にいらっしゃい。その魔力・・・扱う術を学ばないと、普通の生活をするのは無理よ。」
「ま・・・魔力? しかし、そんなこと・・・急に言われても―――――」
「クーさん。お願いです、タンプーさんの怪我の手当てもさせてもらいたいですし・・・。」
「う・・・むう。」

代わる代わる二人に言われ、不承不承頷くクー。その様子に一つ頷いたカディエが、傍らに立っていたカズに向かって穏やか笑みを向けた。

「カズ、あなたも。・・・“約束”は、守らないとね。」
「ああ・・・そうだな。」
「さあ、行きましょう。足元に気を付けてくださいね。」
「タンプー、大丈夫か。私が支えて―――――」
「ぐあっ! ク、クー殿・・・お気持ちはありがたいのですが・・・」
「あ、ああ、済まんタンプー! どうにも、まだ力加減が分からなくて・・・」

アリンを先頭に、ゆっくりとその場から去っていく四人。その後ろ姿をじっと見送っていたカディエが、やがてきゅっと唇を結んだ。
決意を込めて向けられた視線の先は、遥かな天空の彼方。・・・そこには、かつてこのパンヤ島を去っていった、幾多の魔族たちの魂が存在するはずだった。

(私も・・・誓ったもの。ここからが、私の戦い―――――)

古の文献に記されるのみの存在だった、かつてパンヤ島を恐怖と絶望の渦に突き落とした闇の種族・・・魔族。それが不意に復活したことが知れれば、パンヤ島が再びの大騒動に見舞われることは目に見えていた。昔と同じく、魔族を恐れる住民からその誅滅を叫ぶ声が、上がらないとも限らない。
今度こそ、守ってみせる。・・・あの子も、カズも。今は、自分にその力も・・・そしてその覚悟もあると思うから。

(クーデリカ・・・見ていて)

焼け焦げたティーグラウンドにちらりと目を走らせ、踵を返すカディエ。去っていくその後ろ姿は、再び舞い始めた粉雪によって、瞬く間に見えなくなっていった。


はしがき

『Genocide』に端を発した三部作は、この『六花の誓い』を以て正式に完結となります。可能な限り原作の設定を活かしながら、僕の中にあるパンヤへの・・・というよりも、オリジナルキャラクターであるクーデリカへの思いの丈を込めて、この物語を綴ってみました。ほんの少しでも、目にされた方の琴線に触れる部分がありましたら、これ以上の幸せはありません。

作中で語られる、「アリンとカズの勝負」というのは、Wii版のパンヤに収録されたストーリーのことです。友人が実際にその勝負に挑む風景を横で見る機会に恵まれたため、そのエピソードをそのまま拝借しています。
なお、六花(りっか)とは「雪」を表す言葉です。一連の流れから英語のタイトルを模索しましたが、しっくり来るものがなかったので無理に採用するのは止め、この題名に落ち着きました。

BGM:『シバの女王』(ポール・モーリア)