萩野原
プロローグ
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エピローグ
−エピローグ−
「・・・こうして自らの力で二度もコーセルテルを崩壊させてしまった暗竜の一族は、その力が二度と
竜たちの災いにならぬよう、この地から立ち退くことを決めたのよ。」
「・・・そうだったんですか。」
何となく、ぞっとしない表情でラルカの方を伺うアグリナ。当のラルカは相変わらずのほほんとした
表情で紅茶をすすっている。
「誤解しないでちょうだいね。もちろん、暗竜たちだってしたくてこんなことをしたわけじゃないのよ。
強い負の感情に襲われたとき、自分が何をしているのか分からなくなる・・・アグリナ、あなたも
そんな経験をしたことがあるでしょう? 」
「はい・・・それは分かります。」
しょっちゅう火竜たちと喧嘩をしているアグリナは、思わず苦笑いをした。
「暗竜たちも、私たちと同じ。ただ、生まれつき持っている力が、他の者よりも少し大きかった
だけ・・・。」
「・・・母さん?」
ここまで話すと、メリアは座っていた椅子から立ち上がり、二人に背を向けた。その様子に、ラルカが
心配そうに声をかける。
しばらく黙っていたメリアは、最後にこう呟いた。
「争いは、どんな大義や正義があっても・・・結局恨みや悲しみを残すのよ。そういう世の中には、
もうしたくないものね・・・。」