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公使 〔その他〕
監察官のうち、特定の地域に継続して赴任し、他の監察官たちの上に立つ者を公使と呼ぶ。→監察官
公使館 〔その他〕
各地区の公使が駐在する役所のこと。概してその地方の中心都市に置かれることが多い。フェスタ国内においては、“辺境”とされるユンガイナ(アミアン地方)、ステインガリッサミグラード(ミガンティク地方)、セシーレーンディア(レーンディア地方)等の他、国外ではチェルヴィア(メクタル)、ソルティアス(ナーガ)等に公使館が設置され、各地の情勢の把握に役立った。
コーセルテル [ Coasertel ] 〔地名〕
今から約五千年前に北大陸の中央山脈に造られた、真竜族の第二の都。『コーセルテルの竜術士』本編の舞台。真竜族の国家を担うべき“エリート竜”たちを安全に育成することを目的として造られたこの都は、外敵の侵入を防ぐため険しい地形に囲まれ、またその気候風土も精霊との契約によって穏やかなものとなった。成立から約二千年間はその目的は滞りなく果たされたが、真竜暦2020年の三千年戦争勃発、そして二度に亘るコーセルテル崩壊を経てその機能を喪失、現在は点在する遺跡に昔の栄華を偲ぶことができるだけである。
コーセルテル [ Coasertel ] 〔その他〕
この世界にある二つの月のうち、小さい方の月の名前(満ち欠けの周期は40日)。公転軌道は真円で、その見え方は地球の月と酷似している。
コーセルテル成立記念祭 〔歴史〕
真竜暦元年のコーセルテル成立を記念して、毎年風竜の月1日から5日にかけてフェスタ各地で行われる記念行事の総称。最終日でありコーセルテルが成立したとされる5日には、大の音楽好きだった時の風竜王ジェンの意向によってロアノーク・コーセルテル双方にて盛大な音楽祭が開催される。この習慣は三千年戦争が勃発した後も規模を小さくしながらしばらくの間続いた。
コーセルテル調査隊 〔その他〕
真竜暦5040年、コーセルテルに侵入した竜狩り集団の名称。ランバルスの後を継いだキールは、元はこの調査隊の一員だった。
コーセルテル崩壊 〔歴史〕
真竜暦2025年と2558年の二回に亘り、コーセルテルが大規模に破壊された事件。どちらも暗竜術の暴走によるもので、この事件がきっかけとなって暗竜族は遠い宇宙の果てへと旅立つことを決めたと言われている。→第1次コーセルテル崩壊第2次コーセルテル崩壊
コーバリス [ Korballis ] 〔国名〕 コーバリス国旗
北大陸の最北に位置する国家。首都ニカイア。過去、メクタル真竜族魔獣族の間で奪い合いになった際、争いを嫌う一部の住人がこの地に移り住んだのが国家としての始まりである。そのため、住人の中には今でも各種の術(竜術、精霊術、魔獣術など)の資質に優れる者が多い。真竜暦4900年半ばから同国の気候が温暖化し雪が降らなくなったため、首都ニカイアは「常春の都」と呼ばれ越冬地として賑わったが、真竜暦4967年のヴァンフォーラによる侵攻と、その後突如として再来した極寒の気候(コーバリス氷没)により国土の大半が人間族の居住に適さなくなったため、現在は国家としての体をなしていない。
コーバリス氷没 〔歴史〕
真竜暦4967年、冬軍北都所属のリュネル寒気団団長アズサにより、コーバリスの首都ニカイアを中心とした広大な地域が極寒の地へと姿を変えた。これによりコーバリスは国家としてはほぼ消滅するに至った。ヴァンフォーラの侵攻によって全滅した同国首都ニカイアの人々を悼んでの所業であるとされている。
氷の魔術師 〔人名〕(男)【初登場作品:(237)夢破れて】
冬の精霊ヒイラギの、冬軍出奔前の別名。春軍、特に直接交戦の経験が多い北軍の兵は、この二つ名を聞くだけで恐れ戦いたという。→ヒイラギ
光竜の月 〔暦〕
真竜暦の七の月の名で、日数は20日である小の月。現代地球の太陽暦の9月1日〜9月20日頃に相当する。→真竜暦
こがらし 〔その他〕
冬軍内に設けられた特殊部隊。現在の隊長はトチ、副隊長はユズ。隊員に求められる資格は並外れて武勇に秀でていること、快足であること、笛の才能を持っていること(伝令鳥であるユキガラスとの意思の疎通のため烏笛を吹く必要が生じる)など数多く、その選考は厳しい。任務は主にその快足を活かした伝令であり、時には敵陣に侵入しての撹乱、暗殺を手掛けることもある。寒気団には所属せず、冬将軍直属の部隊として独立した活動を行う。
コグリアル [ Cogrial ] 〔地名〕
アントリムの首都。タシャウス海に面した西海岸に位置する。狭く貧しい同国の国土には特筆すべきものはなく、その住民の多くは海を隔てて接する商業国家ナーガへと流出し、通商に携わっている。独特の攻撃的な方言は、一説には商談で優位に立つために発達したのだとも言われている。
黒竜亭 〔その他〕
グレスフェンに存在する唯一のホテルの名称。グレスフェンには他にも宿泊施設が存在するが、そのどれもが廉価を売りにした小規模なものであり、「ホテル」と呼べるほどの規模と格式を備えたものは黒竜亭のみである。
 ココ [ Coco ] 〔人名〕(女)【初登場作品:カントリー・ロード】 イラスト(崎沢彼方)
光竜。暗竜術士セトの二番竜。共に術士不足に悩んでいた暗竜族・光竜族間の対立を回避するため、一番竜の暗竜トトに対応する形でセトに預けられた。セトと別れた後、里に戻り族長となる。かなりの泣き虫。
古代通貨 〔貨幣〕
真竜族の国家フェスタ成立より以前に、いずれかで作られ利用されていたとされる貨幣。現在はカイト金貨と呼ばれるものだけが現存し、骨董品として高値が付けられている。→貨幣
古代文字 〔その他〕
この世界で現在使用されている文字体系の一つ。約600の古代文字が知られており、そのそれぞれに独自の意味がある表意文字である。しっかりした文献は基本的に古代文字で記述されているために、それらを読み解くには簡易文字だけの学習では不十分である。→文字
古都 〔地名〕
エクセールの首都リグレスの別名。真竜暦紀元前から他国の侵略を経験しておらず、都市の景観やその生活習慣に以前の風物をそのまま残しているためにこの名がある。→リグレス
コノ [ Kono ] 〔人名〕(男)【初登場作品:WHITE MANE】
木竜術士【資質:×××地××】。ミガンティク出身で、木竜術士ジュラの息子。「山の民」と呼ばれる少数民族の一員で、まだ赤ん坊の頃に両親と離別。生まれ育った村が病に襲われた際に山の神への贄として捧げられ、通りがかった木竜のユスナと出会う。ユスナによって木竜の里へと連れてこられ、若い日のジュラによく似ていたことから一時的に彼の“嫁”の役を演じることになる。後に母の辿った運命とコーセルテルのことを知り、術士になるために里を後にした。笛の名手で母親譲りの美しい容貌を持つが、本人はそれを恥だと思っていた。
コハク [ Kohaku ] 〔人名〕(男)【初登場作品:(187)影】
地竜。竜王の竜術士セリエの七番竜で、地竜ヴィスタレヴィンの息子。元は暗殺者であるセリエに対する地竜族の反発は大きく、先代の竜王の竜術士ユーニスの四番竜であったヴィスタの懸命の説得にも拘わらず、結局セリエに子竜を預けようとする地竜は現れなかった。こうした同族の仕打ちへの反発を込め、ヴィスタは初めて授かった子竜をセリエに預けることを決めた。こうした経緯のため、セリエに預けられた他の子竜たちとは実年齢に大きな差があるが、それを補って余りある聡明さと剣術の才能を併せ持つ。ギムレット発足後は、二番竜のソウガと共に部隊の側面援護の任を担った。
もん 〔品名〕
冬軍に伝わる七星刀のうちの一振り。北斗二星の名を持ち、頭の切れと疑心の象徴。現在は北海寒気団団長ヒノキが所持。→七星刀
コロン [ Coron ] 〔人名〕(男)【初登場作品:Cross Colors】
風竜。風竜シデンの父。近衛隊隊長を務める暗竜ノクトの副官。剣術はからっきしの副隊長・光竜エクルに代わって近衛隊を実際に統率する立場にある。
坤元こんげん 〔暦〕
地竜ガリアティードに対する尊号。→尊号

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