凡例 ア行 カ行 サ行 タ行 ナ行 ハ行 マ行 ヤ行 ラ行 ワ行 系図 地図

シークエル [ Sequel ] 〔人名〕(男)【初登場作品:EARTH BEAT】
風竜。武術・竜術共にかなりの遣い手で、地竜ガリアティードの一番の片腕。その粗暴な性格ゆえに刃傷沙汰を起こし、風竜の里を追放されたところをガリアティードによって拾われ、以後は忠実なその部下となった。
 ジークリート [ Sigrid ] 〔人名〕(男)【初登場作品:夏の手紙】 イラスト(崎沢彼方)
地竜。地竜術士リュディアの補佐竜。火竜王グラシノーラ(テラ)の王立竜術学院同期生。学院在学中から竜王候補に挙げられるほどの秀才だったが、最終的にその役をグラシノーラに譲った。卒業後は法務省の長官となり、水竜ルクレティアと共に竜王となったグラシノーラの補佐に当たった。実は果物が大好物だが、周囲にはそのことを隠している。
ジーナ [ Jeana ] 〔人名〕(女)【初登場作品:Message From The Wind】
人間族【火××木×××】。アクセルの下宿の大家。小さい頃に両親を喪ったアクセルにとって、口は悪いが普段から何くれとなく世話を焼いてくれるジーナは言わば母親代わりの存在である。
シーヤ [ Silla ] 〔人名〕(女)【初登場作品:Message From The Wind】
幻獣人グイ族)。本名ラ=シーヤ=アスル。カンパナスの里出身。郵便配達の仕事をしていた父の死をきっかけに故郷を飛び出し、遠くヴァンフォーラタイタスアクセルと出会い行動を共にする。四ヶ月の後一旦故郷に戻るが、成人後再びアクセルの許を訪れ、以後はアクセルの夢である「全世界の郵便制度の統一」の実現に協力。特にその種族柄、南大陸魔獣族との交渉に大きな力を発揮した。
 ジーン [ Jean ] 〔人名〕(女)【初登場作品:−】
木竜。木竜レフォールパルム夫妻の長女。
シーリタス島 [ Cearritus I. ] 〔地名〕
ナーガ諸島中五番目の大きさの島で、主島であるエルタム島と最南端のチェレス島の間に位置する。地竜縁の地。
シールズ島 [ Shields I. ] 〔地名〕
エクセールの西端に存在する島。氷雪地のため全く農作物は育たず、また一年を通じて周囲の海域は悪天候となるため定住している人間は皆無である。同国の観光として人気のあるオーロラ観察ツアーのため、限られた期間だけ上陸が許可される。冬の精霊アズサの出身地。
シェザール [ Schezar ] 〔人名〕(男)【初登場作品:(197)ファイター】
光竜。光竜族の守長で、光竜術士スプラの夫。
ジェナ [ Jena ] 〔人名〕(女)【初登場作品:(95)夜明け】
火竜。火竜術士ダイナの四番竜(一代目)。
シェバ [ Sheba ] 〔人名〕(男)【初登場作品:(84)お買い物】
地竜術士【資質:火××木××】。フェスタロアノーク出身で、風竜王ロッタルクの武術の師。祖母が地竜であり、その縁から一時王宮の鍛冶仕事を引き受ける。術士を引退した後は、ナーガオノトア島で気ままな余生を送った。相手をからかうときに真面目な顔をするという癖がある。
シェルナ [ Stierna ] 〔人名〕(男)【初登場作品:(91)週末の過ごし方〜パルムの場合〜
木竜。宮廷の副侍医長であり、侍医長であるパルムの忠実な片腕。
シオン [ Sion ] 〔人名〕(男)【初登場作品:萩野原】
竜王の竜術士【資質:火風水木地暗光】。暗竜王候補であったフェリシテ(エスト)の育ての親。元は傭兵としてその名を馳せていたが、ある時参加した戦闘で所属軍が大敗、暗竜の里近くに迷い込みフェリシテの父と出会う。その縁でフェリシテの面倒を見ることになった。フェリシテをコーセルテルから連れ戻す際に無理をしたため最終的に死亡、これがフェリシテの悲しみを呼び第2次コーセルテル崩壊の引き金となった。
四季条約 〔歴史〕
「季軍間不可侵条約」の通称。一般にはこちらの名の方が通りがよい。→季軍間不可侵条約
シキミ [ Shikimi ] 〔人名〕(男)【初登場作品:(244)本日開店】
冬の精霊。セルティーク寒気団副団長サカキの従弟に当たり、寒気団内ではサカキの従者頭を務めた。大柄な体躯の持ち主で、人並み外れた怪力の持ち主。その力を活かした弓の腕は冬軍でも指折り。
 シゼリア [ Sizalea ] 〔人名〕(女)【初登場作品:夏の手紙】 イラスト(崎沢彼方)
風竜。火竜王グラシノーラ(テラ)の王立竜術学院同期生。学院卒業後は王国各地を視察する監察官に従事する傍ら、閃影術の発展にも寄与、音を保存する技術を確立した。幼い頃に生き別れになった風竜術士カスクを探していたが果たせず、後にその実の息子であるアベルと結婚し二子を儲けた。
始祖 〔その他〕
歴史上初めての竜術士となったユーニスへの諡。→ユーニス
しちさつ 〔品名〕
春軍に伝わる南斗六宝のうちの一振り。南斗六星の名を持ち、勇敢さや短気さの象徴。現在は衛将軍シャガが所持。→南斗六宝
七星刀 〔品名〕
冬軍に代々伝わる、七振りの名刀の総称。北斗七星にちなんで貪狼(どんろう)・巨門(こもん)・禄存(ろくぞん)・文曲(もんごく)・廉貞(れんてい)・武曲(ぶごく)・破軍(はぐん)と名付けられたこれらの刀は、冬軍の中でも特に武術に優れた者に与えられる。現在、勇気と孤独の象徴である「破軍」はリュネル寒気団団長のアズサが、また意志の強さと他人への厳しさの象徴である「廉貞」は冬将軍シラカバが所持している。カシは北海寒気団団長への就任を要請された時「武曲」(決断・実行力と短慮・独断性の象徴)を授けられたが辞退している。
シデ三姉妹 〔人名〕
冬の精霊アカシデ・クマシデ・イヌシデのこと。名家の出身で武力・術力双方に長けていたため、尊敬を込めてこのように呼ばれた。→アカシデクマシデイヌシデ
シデン [ Shiden ] 〔人名〕(男)【初登場作品:(187)影】
風竜。竜王の竜術士セリエの四番竜で、風竜コロンの長男。父譲りの剣の才能を持ち、その実力は兄弟たちの中でも随一。性格は短気で喧嘩っ早く、普段から術士であるセリエや長兄の火竜グレンを苦労させている。
四天王 〔その他〕
冬軍リュネル寒気団に、団長であるアズサによって設けられた兵制の一つ。初代四天王は筆頭センジュ・二番手カエデ・三番手キササゲ(副官マユミ)・四番手ナギといった顔ぶれであった。コーバリス氷没を経て、長らく団長職を放棄していたアズサが本格的に寒気団に復帰した後は大幅に編成が変わり、筆頭であるセンジュが留任したほかは二番手はサワン寒気団から移動してきたミズメが、また三番手は出奔したキササゲに代わってミズキがそれぞれ選ばれた(四番手については、ナギが軍医に転身後その後任は選ばれていない)。なお、ミズメの下には新たに加わったアカシデが、ミズキの下には留任したマユミがそれぞれ副官としてその任務を助けている。また、新たに設けられた術部隊「颮雷」(ほうらい)は団長であるアズサの直属であり、隊長のカリンは四天王の一人には数えられていない。
シャガ [ Shaga ] 〔人名〕(女)【初登場作品:(94)二人組】
春の精霊で、春軍三傑の一人。アヤメの妹(五人姉妹の四女)で、アヤメが春軍の最高責任者である大都督に就任した後は、自らも一軍を率いる征北将軍として活躍し、アヤメを支えた。短気で喧嘩っ早い性格で、特に冬軍を目の敵にしており、四季条約の締結によって他季軍との交戦がなくなったことに対し大きな不満を持っている。南斗六宝七殺を所持。
シャマール [ Shamal ] 〔その他〕
夏軍八頭の一つで、夏軍第八頭。頭首ディオネテーセウスフェーンを立て直したため、現在夏軍最弱の地位に甘んじている。第六頭ギブリの頭首ネレウスと第七頭シロッコの頭首ペリアスからは日頃より「最弱シャマール」とからかわれているため、その度に口論が絶えない。→夏軍八頭
シャムロック [ Shamrock ] 〔品名〕
夏軍の近衛隊アリゼ・マリティム頭首の地竜ノルテが遣った武器の名で、握りの上部につけられたクローバーの飾りに因む。全長十リンクの鋼鉄製の棒で、その重さは優に七グレスを超える。戦場における圧倒的な武力から、以後シャムロックを遣うノルテに対して「不抜」という渾名が付けられることになった。
シャリエ [ Chaliet ] 〔人名〕(女)【初登場作品:天使のささやき】
木竜。地竜アトレーシアの同級生で親友。復帰した火竜王グラシノーラの下で医務省長官となり、フェスタの医療の発展に生涯尽力した。警戒心が強く、どちらかというと木竜よりも暗竜に近い性格の持ち主。
修学館 〔その他〕
フェスタ国内に設けられた、社会生活を送るのに必要最低限の読み書きや算術を学ぶための施設(現代の小学校に相当する)。本来は子竜たちのために用意されたものであったが、南大陸において人間である竜術士の数が増えるに従い、その子供たちの教育をも同時に請け負うことになった。なお、竜術についての教育は修学館では行われず、術士あるいは両親によるものがその大半である。
秋軍 〔その他〕
秋の精霊たちによって構成される軍隊の名称。
十二晶霊根源説 〔その他〕
「晶霊」は精霊の古名。この世のあらゆる物事は12種の晶霊の力によって成り立っているという説で、真竜暦紀元前6000年頃水竜フリューリンクによって提唱された。現在は廃れているが、その名残は真竜暦の月の名前として現代に伝わっている。
術杖 〔品名〕
竜術士に就任する際、その証として竜たちから術士へと贈られる。杖自体に術を助ける効果はない。
●ユーニスの杖(リン)
首府 〔地名〕
フェスタ保護領下のチェルヴィアの慣用名。→チェルヴィア
ジュラ [ Jura ] 〔人名〕(女)【初登場作品:WHITE MANE】
木竜術士【資質:×風水木×××】。ミガンティク出身で、木竜術士コノの母。「山の民」と呼ばれる少数民族の一員。コノを生んだ直後に村を襲った山津波に飲まれ、瀕死の状態のところを木竜たちに助けられてコーセルテルに運ばれた。そのまま術士となり、以後村に帰ることはなかった。
春軍 〔その他〕
春の精霊たちによって構成される軍隊の名称。春の都に属し、大都督によって統括される。
春軍三傑 〔その他〕
春軍に所属する春の精霊たちのうち、最も武勇に優れると認められた三名に贈られる称号。現在は大都督アヤメ衛将軍シャガ中護軍サツキが該当する。
春五軍 〔その他〕
春軍を構成する中央軍、及び東西南北各軍の総称。四季条約締結以前は、南軍を除く四軍が春軍大都督の指揮の下、他季軍との交戦に当たった。
春帝 〔その他〕
春の都の最高権力者。事実上春の精霊たちの全てを支配する存在であるが、大概の春帝はその権力を武官最高位の大都督および文官最高位の丞相に分け与えて都を任せ、自身が積極的に政治や軍事に関わることは稀であった。
招賢閣 〔その他〕
真竜暦紀元前3124年、真竜族の王国フェスタの成立と同時に設置された、竜術士候補募集のための役所の名。所在地はメクタルの首府チェルヴィアで、初代長官は黎明王アイザックの息子アステル
尚書 〔その他〕
春の都の最高行政機構で、長官は尚書令と呼ばれる。現代地球の政府に相当。
丞相 〔その他〕
春の都の、文官の最高位。現代地球の大統領(ただし、軍事的な権威は持たない)に当たり、春軍の総指揮官である大都督とはライバル関係になる。現在の丞相はカンナ
尚書令 〔その他〕
春の都の行政の中心である尚書の長官。現代地球の首相に当たる。現在の尚書令はキラン
ショウブ [ Shoubu ] 〔人名〕(女)【初登場作品:−】
春の精霊。アヤメの妹(五人姉妹の三女)で、春軍の兵站担当。血の気の多い四女のシャガとはあまり仲が良くない。
商用通貨 〔貨幣〕
南北両大陸の間に位置するメクタルナーガを中心に、世界中の通商に用いられている貨幣の総称。ドレーク(金貨)・ティール(銀貨)・マイナ(銅貨)の三種類があり、直接兌換の行われない北部通貨南部通貨の間を取り持つのもこの商用通貨である。→貨幣
ジョルジュ [ George ] 〔人名〕(男)【初登場作品:カムフラージュ】
人間族【××××】。本名ジョルジュ=ラシェーズ。エリオットウォラスト出身で、真竜暦5005年に同市の市長だった父からその職を引き継ぐ。翌年、市長就任後すぐに魔獣族の討伐軍を組織して出撃するが、ベセレア砦を目前にして死亡。これが「クーゼの乱」のきっかけとなった。
シラカバ [ Shirakaba ] 〔人名〕(男)【初登場作品:春よ、来い】 イラスト(リン)
冬の精霊。北都の長である冬将軍。冬の精霊の中では珍しく理性的な存在。毎年繰り返される春軍との戦いに疑問を感じており、後に春の精霊アヤメと共に季軍間不可侵条約(真竜暦4998年)の締結に向けて尽力した。剣技に秀で、七星刀廉貞を所持。
ジラルド [ Girard ] 〔人名〕(男)【初登場作品:Dandelion Hill】 イラスト(崎沢彼方)
光竜術士【資質:××××××】。光竜フィリックの育ての親。イゼルニア出身で、王立竜術学院の理事を務めている。非常に厳格な性格の持ち主。
死竜の月 〔暦〕
真竜暦の九の月の名で、日数は20日である小の月。現代地球の太陽暦の11月1日〜11月20日頃に相当する。→真竜暦
シルクス旅行記 〔その他〕
真竜暦紀元前3300年頃に完成した旅行記のシリーズ。全45巻。南大陸各地の風物を軽妙な文章と豊富な挿絵で紹介したものであり、時代を超えた人気を誇る。なお、シルクスとは著者である風竜の名である。
ジルフェ [ Jillfe ] 〔人名〕(男)【初登場作品:(270−2)風邪をひいた日〜アルルの場合〜
木竜。木竜族の長老の一人で、ユーニスの木竜術の師。同じくユーニスの地竜術の師であるデュラックとは古い知り合い。
 シルフェス [ Sylphes ] 〔人名〕(男)【初登場作品:青空】
風の精霊。水の精霊エリアルと共にライロン郊外のミューレの森に留まっていたが、森が切り拓かれたのを機に故郷であるアミアンに戻る。故郷では精霊族の長となり、アミアン国軍との戦いを指揮した。
シロオオカミ 〔その他〕
北大陸の山岳部を中心に、寒冷地に生息するオオカミの一種。その名の通り白い体毛が特徴で、成長すると尾まで含めた体長は優に10リンク(約2メートル)を超える。ラクルス山脈周辺の国家間では、シロオオカミを“神の使い”として崇める風習が今でも残っている(大神信仰)。
シロッコ [ Sirocco ] 〔その他〕
夏軍八頭の一つで、夏軍第七頭。頭首ペリアス。→夏軍八頭
森影流 〔その他〕
ラクルス山脈に居住する山岳民族、ザイン一族に伝わる暗殺術。自らの気を自然と同調させることで敵の目を逃れ、また完全な奇襲を行うことができる。この技のため、ザイン一族はアルバ帝国内で恐怖の対象となった。
神聖タイラント帝国 [ Sacred Tyrant Empire ] 〔国名〕
真竜暦紀元前3844年に成立した、北大陸初の統一国家。同3847年、フュアリー国内で起こった叛乱により、同国の首都であったミントがその住民・国軍ごと一夜にして壊滅。勢いを得た叛乱軍は周囲の国家を次々と併合、あるいは武力によって陥落させ、僅か3年間で歴史上初めてとなる統一国家を打ち立てることに成功する。帝国名の由来となった初代皇帝は、その圧倒的な武力から「神皇」と呼ばれ、強大な術の類をも遣いこなしたと伝えられている。しかし、その在位は極めて短く、一説によると統一の直後にその武威を恐れた配下の将に暗殺され、替え玉が立てられたとも言われる。成立した帝国は長らく栄え、皇帝の代替わりによる群雄割拠の時代を迎えるも、同3552年にはオーセルト出身のリアン=イレクラストによって再び統一され、以後約500年に亘って安定した統治が続いた。
神槍アストライア 〔品名〕
エリオット王家に代々伝わる名槍の名。→アストライア
神皇 〔その他〕
神聖タイラント帝国を建国に導いた初代皇帝への尊称。類稀な武威に対する尊敬と畏怖を込めてこう呼ばれる。
真竜族 〔種族〕
本編で「竜」と呼ばれている種族のこと。かつては現在のフェスタミガンティクアミアンに亘る広い地域を支配していたが、三千年戦争により種族としては完全に衰退、現在では各地に点在する「竜の里」で細々とその命脈を繋いでいる。なお、古代には「翼竜族」や「矮竜族」といった亜種が存在していたらしく、「真竜族」と「真」の文字が残っているのはこのためと考えられている。
新竜法全書 〔品名〕
竜王補佐官である地竜ジークリートが、自らの担当する法律部門の知識を確認するためにいつも持ち歩いている本の名称。現在真竜族の王国内に公布されている法律の内容がコンパクトにまとめられている。なお、タイトルに「新」が付いているのは、コーセルテルの成立を機に内容の大幅な改定が行われたためである。
真竜暦 〔暦〕
現在この世界で採用されている暦の体系。一年は正確に360日から成り、12の月に分かれている。太陽暦との凡その対応は以下の通り。
 土竜の月(20日間):3月1日頃〜3月20日頃
 命竜の月(40日間):3月21日頃〜4月末
 風竜の月(20日間):5月1日頃〜5月20日頃
 水竜の月(40日間):5月21日頃〜6月末
 雷竜の月(20日間):7月1日頃〜7月20日頃
 火竜の月(40日間):7月21日頃〜8月末
 光竜の月(20日間):9月1日頃〜9月20日頃
 毒竜の月(40日間):9月21日頃〜10月末
 死竜の月(20日間):11月1日頃〜11月20日頃
 闇竜の月(40日間):11月21日頃〜12月末
 金竜の月(20日間):1月1日頃〜1月20日頃
 氷竜の月(40日間):1月21日頃〜2月末
各月の日数が長短交互になっている理由は、二つの月
イルベックコーセルテルの公転周期がそれぞれ60日と40日とずれがあるためである。風竜・光竜・金竜の月5日にそれぞれの月が同時に満月になり、夜が最も明るくなる。
一週間は火曜日・風曜日・水曜日・木曜日・土曜日(“地の五竜”が起源)の5日間からなり、このうち最後の土曜日が休日である。これは、知恵の竜の日であることから「この日は知識を得るために使う」ということだったらしい。昔は週にも表裏の二種類があり(それぞれが“天の二竜”である光竜・暗竜に対応)、表の週ではそれぞれの曜日を赤火(せっか)・葵風(きふう)・青水(せいすい)・緑木(ろくもく)・黄土(おうど)、裏の週では紅炎(こうえん)・紫空(しくう)・藍海(らんかい)・翠森(すいしん)・金地(きんち)と呼び、これが交互に巡ることにより暦が成り立っていた。風竜の月5日は必ず葵風になるように決められ、そこから残りの曜日も決定される。
なお、コーセルテル成立以前は一年の長さは現在より10日ほど長く、必要に応じて適宜各月に閏日が存在した。表の週に入る時は白月・裏の週に入る時は銀月と呼ばれたこの閏日が“月曜日”に当たる。この一年の長さは、暗竜たちが星の運動を変化させたことによって現在の360日になったと考えられている。

凡例 ア行 カ行 サ行 タ行 ナ行 ハ行 マ行 ヤ行 ラ行 ワ行 系図 地図