コーセルテルの絵巻物・用語辞典＜サ＞

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サ

ザークロー川　[ Zarclaw ] 〔地名〕

フェスタのグレンドラ平原を横切る三大河の一つ。最も西に位置し、河口付近の流れがメクタルとの国境の一部をなしている。

サード川　[ Sard ] 〔地名〕

タペラの中央部に広がるローランド平原を東西に横切る川。北大陸でも一二を争う穀倉地帯である同平原の重要な水源である。

サイ　[ Si ] 〔人名〕（女）【初登場作品：ROUND TRIP】

木竜。木竜術士トレベスの四番竜。

ザイン一族　〔その他〕

イーグル北部、ラクルス山脈一帯に居住する山岳民族の総称。一族の戦士は「森影流」と呼ばれる独特の武術を身に付けており、アルバ帝国領内で暗殺者として恐れられた。

サカキ　[ Sakaki ] 〔人名〕（男）【初登場作品：風天の歌】　イラスト（刻）

冬の精霊。セルティーク寒気団の副団長で、団長であるイチイの軍師役を務める。実弟であるモッコクを喪い、その怒りからコーセルテルを封鎖、中に逃げ込んでいたヴァータに挑むが返り討ちに遭う。懲罰を兼ねた一年のコーセルテル暮らしを経ての冬軍復帰後は、一回り大きな視野を持って軍務をこなすようになった。

ザグルーク　[ Zaglouc ] 〔地名〕

ユックル南東部、ディルク湾を望む南大陸随一の商業都市。ナーガや北大陸からチェルヴィア運河・エリオットの陸路を経る西回りの通商路、及びフェスタ東岸からレーンディア航路を経る東回りの通商路は全て、このザグルークを起点及び終点にしているため、結果的に南大陸の物流を一手に握る都市となっている。毎年夏には「世界花火大会」と題された盛大な花火大会が開催され、文字通り世界中から見物客が訪れ大変な賑わいとなる。

ザザ　[ Zaza ] 〔人名〕（女）【初登場作品：（１９８）カオス～秋の歌会Ⅰ～】

春の精霊。春五軍の一つである南軍を率いる鎮南将軍。褐色の肌に左頬の紋様、そして大判の丸眼鏡がトレードマーク。大らかで呑気な性格であり、部下や春の都周辺に住まう精霊たちに慕われている。本人は付近の精霊たちと交わるうちに身に付いてしまった言葉の訛りを気に病んでおり、同じ悩みを持つ冬軍・凩隊隊長のトチとは親友の間柄。南斗六宝・天府を所持。

サザク　[ Southwark ] 〔人名〕（男）【初登場作品：（３６１）箱】

人間族【資質：××××××光】。ナーガのパルミ出身。まだ赤ん坊の頃、ラインラント工房の前に捨てられていたところを主人であるクリステルに拾われ、その後クリステルに弟子入りする。一人前の職人になってからは、師匠であるクリステルと共に生涯フェスタ王家のためにその腕を揮った。

サツキ　[ Satsuki ] 〔人名〕（女）【初登場作品：（１９８）カオス～秋の歌会Ⅰ～】

春の精霊。春軍三傑の一人。絶世の美貌と類稀な武術、特に大鎌を用いた戦闘に秀で、春帝を護る宮廷近衛隊の隊長である中護軍に引き上げられる。自分よりも武勇に優れると噂される相手に一騎討ちを挑む物騒な性格の持ち主で、前任の中護軍であるリンドウもサツキに挑まれた一騎討ちの結果負傷し、引退に追い込まれている。その見境ない行動から春軍内では一時「殺姫」の異名を以て怖れられたが、大都督アヤメに完膚なきまでに叩き伏せられて絶対の忠誠を誓い、以後は穏やかに任務を全うするようになった。南斗六宝・天梁を所持。

殺姫　〔人名〕（女）【初登場作品：（１９８）カオス～秋の歌会Ⅰ～】

春の精霊サツキの異名。確かな武の腕を持つと言われる相手に片っ端から一騎討ちを挑み、容赦なく相手を斬ったことからこう呼ばれた。→サツキ

里長　〔その他〕

竜の里をまとめる役職で、「里三役」の一つ。竜の里はそれぞれが外部と隔絶された環境にあるが、その環境を維持するために自らの持てる強大な術力を行使するのが主な役目である。里を離れることは滅多になく、族長が里を空ける際にはその代理も務める。

里帰りの日　〔その他〕

60年に一度起こる、二つの月イルベックとコーセルテルが互いに重なり合う「食」の日。この日には、かつてこの世から去った想い人が現れるという言い伝えがある。

里三役　〔その他〕

竜の里をまとめる三つの役職である族長・里長・守長の総称。→族長・里長・守長

サワラ　[ Sawara ] 〔人名〕（男）【初登場作品：Present For You】

冬の精霊。カシ配下の寒波隊に所属、順位はヒバに次いで第ニ位。隊の良心。

サワン海　[ Sawan Sea ] 〔地名〕

ナーガの北に位置する内海。フュアリー・イゼルニア・オーセルト・エガディ・タペラといった沿岸諸国間、あるいはナーガとの間の海上輸送に利用されており、世界で最も海上交通量の多い地域である。

サワン寒気団　[ Sawan Cold Air Mass ] 〔その他〕

冬軍北都所属の寒気団のうち、最も東に位置する。団長はトウヒ。毎冬の支配地域がサワン海周辺を中心とすることからこの名がある。代々守りに強い寒気団として有名。

暫精　〔種族〕

精霊族のうち、寿命を持つ種族の総称。木精族や春夏秋冬の季節の精霊など。その一生は「死の存在」という点で他の三大種族と共通点があり、永精と異なり他種族との交流を持ちやすい傾向にある。

三千年戦争　〔歴史〕

真竜暦2020年、真竜族の王国フェスタと魔獣族の王国エリオットの間に起こった戦争。原因は両種族とも子孫の教育のために良質な術士（人間族）を必要としていたことであり、その主な供給源であったメクタルの支配権を巡って両国は本格的な戦争に突入した。当初から地力で勝る真竜族側が圧倒的に有利であると言われていたが、同2025年の暗竜王アゼットによる第１次コーセルテル崩壊、そして2558年のフェリシテ（エスト）による第２次コーセルテル崩壊という二度の大惨事を経て、両者は互いの主力を失い種族としても衰退、結果的に南大陸への人間族の進出を招くことになった。なお、この「三千年戦争」という名称は後世の人間族の歴史家によって付けられたものであり、当事者の真竜・魔獣両種族はこの名前は当然のことながら用いない。

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